Member

姜 星羽

研究科
人間科学研究科
専攻
人間科学専攻
専門分野
生活環境論
所属学会
日本生活学会
職歴・学歴
2018年9月〜2022年7月 華僑大学国際学部
2023年4月〜2025年3月 大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程
趣味・特技
旅行・卓球
修士論文
中国における基層管理の変遷とその実践的展開 ―黒竜江省チチハル市における末端管理者「網格員」に着目して―
論文・活動実績
【口頭発表】
姜星羽, 三好恵真子「中国における基層管理の変遷とその実践的展開 ―黒竜江省チチハル市における末端管理者『網格員』に着目して―」日本生活学会第51回研究発表大会 2024年6月30日
研究室URL
大阪大学大学院 人間科学研究科 人間行動学講座 環境行動学

Message私の研究は、中国社会における地域コミュニティ「社区」に注目しています。中国において、社区は一定の範囲内において地縁関係に基づく人々の生活や活動とも深く関わる一方で、行政の末端単位として管理の実施やサービスの提供の役割を担っています。こうした中国における地域コミュニティに関する研究を通じて、社会の末端における事象を明らかにすることで、社会の全体像を把握できると考えています。また、日本や韓国と同様に東アジアに位置する中国社会も典型的な集合主義社会と捉えられがちであった一方で、グローバル化やコロナ禍を経て、個人主義の急速な広がりに伴う諸課題が顕在化してきました。その結果、地域社会の再構築や、人々の生活世界をどう守るかが大きな課題となっています。

こうした問題意識のもとで、私は中国の社区の末端管理者である「網格員」に関する研究において、地域レベルでの現地調査を通して、コロナ禍以降における地域社会管理の変遷を明らかにしました。今後の研究では、集合主義の名残である「単位制」と、現在主流となっている「社区制」との関係性をさらに掘り下げて、これらの制度の背後にある歴史的背景を究明し、将来の社区のあり方について議論していきたいと考えています。

超域プログラムを通しては、他分野の方々との交流を通じて日本社会の現状を学び、自身の研究への新たな示唆を得たいと考えています。また、さまざまな実践を通して他分野の知識を獲得することを楽しみにしており、これらの分野との協働を通して、研究を社会へ実装する力を身につけていきたいと考えています。