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内藤 正博

研究科
人文学研究科
専攻
人文学専攻
専門分野
哲学哲学史
所属学会
日本哲学会、関西倫理学会、関西哲学会
職歴・学歴
2019年4月〜2020年3月 大阪大学 法学部
2020年4月〜2023年3月 大阪大学 文学部
2023年4月〜現在 大阪大学大学院 人文学研究科
趣味・特技
ロック音楽鑑賞、ギター演奏、映画鑑賞
卒業論文
カントの啓蒙概念について - 後見人と教育 -
論文・活動実績
ウルストンクラフトによる体制論の可能性(第1回哲学倫理学コロキウム, 口頭発表, 2023年9月16日)
メアリ・ウルストンクラフトの政治哲学(大阪大学人文学研究科第8回若手研究者フォーラム, 口頭発表, 2023年9月8日)
カント啓蒙の再検討 --世界市民的教育を踏まえて--(2023年度哲学若手研究者フォーラム, 口頭発表, 2023年7月16日)
研究室URL
哲学哲学史/現代思想文化学

Message私の専攻は哲学・哲学史ですが,その中でも特に啓蒙主義と呼ばれる18世紀の哲学に興味があり,研究しています.「啓蒙主義」と一語で言ってもそこには多種多様な思想家が含まれるために,その内容を一概に定義することは不可能ですが,普遍的な理性や正義を前提・探究するという姿勢が,緩やかな傾向としてあると思われます.啓蒙主義や普遍主義は,20世紀にフランクフルト学派第一世代やポストモダニストらによる様々な批判に晒されましたが,シニカルな態度を退けながらグローバルな現代的問題を解決することを迫られている昨今においては,ますます重要な糸口を提供する可能性を秘めているのではないかと考えています.その中で,世界市民主義を論じるカントや,理性に基づいて女性の市民権を主張したウルストンクラフトを参照し,現代的有効性を探っています.一方で,上に見たような批判をかわすための擁護も,理論的次元においてなされる必要があると思っており,啓蒙主義の代表的批判者であるヘーゲルを研究しています.
哲学(史)研究を踏まえて社会問題に如何にアプローチできるかを提案し,超域プログラムのコンセプトである「社会と知の統合」に貢献できればと考えています.