Curriculum

Basicコースカリキュラム

「システム思考」や「デザイン思考」などの課題解決手法を取得するための授業と、「課題解決ケーススタディ」「フィールドプロジェクト」などの実践型授業があります。

1~2年次の科目例

超域イノベーション序論
超域イノベーション博士課程プログラム全体についての導入科目です。 超域イノベーションの実現に向けて下記について総合的に論じます。
  • 未知で複雑で困難な課題の解決を導くために様々な境域を超えたイノベーションが求められている現代社会やその将来像。
  • その具体的論点としての知の拠点である大学と知が展開される社会との関係。
  • 本プログラムが現代社会の課題に対する大学側の一つの応答を目指していること。
デザイン思考
異分野の人材と連携し、チーム活動によってより良いアイデアを 創出して問題を解決するための手法を学ぶ授業です。
  • チームで協働し、所定の目的を達成するために有効な"デザイン思考"によるプロセスコントロールを習得します。
  • 共感・理解、問題定義、アイデア創出、プロトタイピングというプロセスを迅速に繰り返すことが問題解決のために必要であることを理論の面から理解します。
システム思考
複雑な問題の構造を把握し、全体最適を目指すための基本的手法を理論と実践の両面から習得する授業です。
  • 複雑な対象を、要素とそれらの間のつながりや相互関係により整理して理解する“システム”という考え方を身につけ、その考え方を自在に操れるようになることを目指します。
  • ループ図等の手法を駆使し、“システム”という視点のもとで、対象の全体を俯轍的に捉えて、問題解決の鍵となる根本の特定と効果的な切り口の発見を実行するための方法論を学びます。
フューチャー・デザイン
フューチャー・デザインとは、将来世代につながる持続可能な社会を構築するための様々な社会の仕組みのデザインとその実践のことを言います。「仮想将来世代」を現世代に導入し、新たな社会の有り様を創造する取り組みが様々な自治体でも始まっています。
  • フューチャー・デザインの考え方や意義について理解します。
  • 自治体等での応用実践例について、現場の担当者等との対話やグループワークを通して学びます。
フィールドプロジェクト
社会との関わりの中で課題解決に挑むことを通じて、社会課題に潜む要因や意味の広がり方、それらへの対処方法についての理解を深めるプロジェクト型演習です。
  • 企業/自治体/NPO等から提供いただいた身近な課題への取り組みを通じて、社会における境域の有り様にアプローチします。
  • これまでの授業で培った考え方・手法を統合し、数週間程度の短期プロジェクトの中で実際の社会問題に適用する過程で理解の深化を促進します。
課題解決ケーススタディ
社会における実際の課題解決のあり様をケースとして議論することを通じて課題の発見からコンセプトの創造、解決案の実装に至る過程の実際についての理解を深めていく授業です。
  • 実際の課題解決においてシステム思考やデザイン思考、プロセスコントロールなどがどのような意味を持っていたかを認識します。
  • 各ケースについてのワークショップ型の演習を通じて、鍵となるポイントを的確に理解し、各種の考え方の理解を深めます。
  • 異なるケースについての授業を交差させることを通じて、社会課題と課題解決が多様であることを理解していきます。
海外フィールド・スタディ/グローバルエクスプローラ(本履修生のみ対象)
各履修生がそれぞれの関心や必要性に応じて国内外の企業や大学、非営利団体(NPO、NGO)、国際機関などを単身で訪問します。訪問で得た知見やネットワークなどを踏まえて、将来の諸活動やキャリアの展開に向けたアクションプランを作成し、キャリア形成のイメージを構築し具体化します。
事前学習を経て、海外等での数週間の研修を行います。文化的、政治的、社会的、経済的に異なる背景の人々が暮らす地域を訪問し、普段ふれあうことのない他者と対時し、その社会の課題をともに考えることを通じて、自分自身の価値観を相対化し、世界の多様性を理解します。
※ プログラムの実施状況に応じて不開講となる可能性があります。