高柳 瞭太
- 研究科
- 人間科学研究科
- 専攻
- 人間科学専攻
- 専門分野
- ポストコロニアリズム、20世紀フランス哲学
- 職歴・学歴
- 2017年4月~2021年9月 獨協大学 外国語学部 交流文化学科
2022年4月~現在 大阪大学 人間科学研究科
- 趣味・特技
- 読書、音楽聴くこと、Netflix
- 修士論文
- 米国の文学研究におけるデリダ受容に関する一考察― フォルマリズムとその破戒―
- 論文・活動実績
- 【研究発表】
・髙柳瞭太, 「ガヤトリ・スピヴァクによるサバルタン・スタディーズの評価—『サバルタンは語ることができるか』再考に向けて—」哲学若手研究者フォーラム, 2022。
・Ryota TAKAYANAGI, "How Can I Write About Spivak?" PASSAGES PHILOSOPHIQUES VII Philosophie contemporaine au Japon et en France, 2023.
・Ryota TAKAYANAGI, "Encounters and Diverges between the West and the East: Reading Izutsu After Derrida" 7th European Network of Japanese Philosophy, 2023.
【研究論文等】
・髙柳瞭太, 「(書評)Julian Go, Postcolonial Thought and Social Theory,Oxford University Press, 2016 年, 264 頁 」『共生学ジャーナル』2023.
- その他
- 【社会活動及びアウトリーチ活動】
2018年11月~2021年3月 日本イスラエルパレスチナ学生会議(運営者)
2019年10月~2020年6月 パレスチナ代表部インターンシップ。
2023年5月~現在 学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校, 研究部, 社会科学グループアドバイザー。
.jpeg)
Message私は現在、ポストコロニアリズムと20世紀フランス哲学、とりわけガヤトリ・スピヴァクを専門に研究しています。スピヴァクは社会において「声」を持つことができずに、存在しないものとしてみなされているマイノリティのことをサバルタンと呼んでいます。そして抑圧されたサバルタンの存在をいかに可視化するか、という問いに取り組んでいます。ここで問題となっているのが、他者とどのように向き合うべきか、というものです。私たちは日常生活で出会った人たちについて、豊かなバックグラウンドを持っているのにもかかわらず、そのうちのある側面だけを切り取って形成された印象を固定化してしまっているかもしれません。あるいは何かを必死に伝えようとしているにもかかわらず、「つまりこういうことでしょ」と一方的に解釈して、ことを済ませてしまっているかもしれません。これらに共通しているのが他者の「声」の不在です。あらゆる人間関係に必然的に伴う権力の問題を含め、他者の「声」はいかにして掬い取ることができるのか、について日々考えています。