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岸田 月穂

研究科
人文学研究科
専攻
言語文化学専攻
専門分野
社会言語学
所属学会
社会言語科学会、日本メディア学会、日本語用論学会、カルチュラル・スタディーズ学会、国際語用論学会
職歴・学歴
2018年4月~2022年3月 大阪大学外国語学部外国語学科ロシア語専攻
2022年4月~2024年3月 大阪大学人文学研究科言語文化学専攻 博士前期課程
2024年4月       大阪大学人文学研究科言語文化学専攻 博士後期課程
修士論文
Twitter上のファンコミュニティに見られる相互行為と規範意識
その他
2022年5月~2022年12月 国連UNHCR協会ファンドレイザー

Message私はインターネットの発達とともに現在顕在化している「誹謗中傷」に関心があります。修士論文では、ファンコミュニティに焦点を絞って「誹謗中傷がなくならないものとして認識されていること」、「コミュニティ内で誹謗中傷をする際のマナーが生み出されていること」を明らかにしました。現在は博士論文に向けて、誹謗中傷を軽んじる、正当化する、なくすことを諦める認識が人々の間に内面化されていることを問題視し、修士論文から調査対象を拡大して誹謗中傷に関する認識を研究しています。
現代の日本では、様々な場面で人々が分断していると感じています。私がファンドレイザーとして働いていた時、「誰かを助ける前に自分を助けてほしい」と言われるのは日常茶飯事でした。インターネット上においても、他者を傷つける誹謗中傷があふれかえり、人々が憎しみあい、分断される構造が生み出されています。超域プログラムにおいて、多様な分野の専門家との議論を重ねる経験を積み、分断を乗り越え人々の対話や相互理解を促進する方法、人々の分断がもたらすより大きな社会問題への向き合い方(戦争、差別など)について考えていきたいと思っています。