Activity Reports超域履修生による、ユニークで挑戦的な活動のレポート。

プロジェクト型授業(イノベーション総合)
社会課題解決に繋がる新規技術の応用方法を提案せよ

2026/2/18

課題提供者:株式会社 資生堂

■活動概要&成果

活動概要

本プロジェクトでは、資生堂の理念に含まれる「自分らしさ」に着目し、人々がその価値をどのように体現できるのかを検討しました。履修生チームは、化粧が「他者に見られること」と結びつきやすく、社会の規範や周囲の視線といった「社会的な圧」の影響を受けやすい側面があることに注目しました。その結果、化粧を通じた「自分らしさ」の体現に限界が存在するのではないか、という問題意識に至りました。そこで本プロジェクトでは、この課題を乗り越えるための新たなBeauty観として「極めて個人的な自分らしさ」を提唱し、その実現に向けた方策を検討しました。

社会における一般的なBeauty観と、それに伴う課題

一般的なBeauty観は、社会の価値観や流行、周囲の期待といった要素に左右されやすく、本人の内面とは異なる基準で自己像が固定化される場合があります。化粧は、他者に見られる場面を想定する側面があり「自分らしさ」を表現しようとしても、社会的な影響から完全に自由になることは難しいという側面があります。履修生チームは、この点を中心的な課題として位置づけました。

極めて個人的な自分らしさ」の提唱と、その実現に向けた方策

以上を踏まえ、本プロジェクトでは新たなBeauty観として「極めて個人的な自分らしさ」を提唱しました。これは、社会からの圧力を受けにくい形で、自分らしさの捉え方を改めて定義し直す試みです。
その実現に向けて必要な要素として、①「社会的な圧」を俯瞰して捉えること、②「目指す自分のイメージ」を想像し、広げること、③それを支える「手段」を確保すること、の三点を整理しました。さらに、これらを達成する方法として、日常の役割や評価から一時的に距離を取り、身体感覚に立ち戻る体験プログラムと、その体験を補助する仕組み・デバイスを組み合わせた提案を行いました。これにより、参加者がそれぞれの方法で社会的な圧を俯瞰し、新たな自己像を想像するプロセスを支援することで、「極めて個人的な自分らしさ」の実現を後押しできる可能性を示しました。

■履修生チームの声

技術の活用方法、社会課題の捉え方、メンバーの関心がある社会課題…と様々な方向から考え、最終的な提案に辿り着きました。先が見えず途方に暮れたり、他のチームの進捗と比べて気が滅入ったりすることもありましたが、お互いに気を配り合いながら前向きに取り組むことができました。専門分野によって活躍できる瞬間が違うことは嬉しい発見であり、同時に、全員が活きるチームマネジメントの困難さも感じました。資生堂の社員さんや、担当してくださった大谷先生に「育てていただいた」という実感もあるので、感謝をお伝えしたいです。

Related Posts