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山田 耀真

研究科
人文学研究科
専攻
人文学専攻
専門分野
哲学哲学史
所属学会
応用哲学会
職歴・学歴
2020年4月~2025年3月 京都大学文学部
2025年4月~現在 大阪大学大学院人文学研究科博士前期課程
趣味・特技
競馬、麻雀、将棋、甘味とお酒(ビール・日本酒・ワイン)
卒業論文
ジェンダーアイデンティティの哲学的分析
論文・活動実績
※最新情報や詳細については、ResearchMapを参照してください。
【口頭発表】
・山田耀真「ジェンダーアイデンティティのデフレ主義とミスジェンダリング」応用哲学会第17回年次研究大会(大阪成蹊大学相川キャンパス)、2025年9月6日。
・山田耀真「ジェンダーアイデンティティは種か:ジェンダーモダリティからの検討」2025年度哲学若手研究者フォーラム研究集会(国立オリンピック記念青少年総合センター)、2025年10月4日。
研究室URL
哲学哲学史/現代思想文化学

Message専門の哲学研究では、英語圏の現代哲学の知見を用いて、哲学者のイアン・ハッキングが「ひとびとを作り上げる(making up people)」とよんだ現象について考察しています。わたしたちは人間(を含むあらゆる事物)をさまざまな種類に分類しています。その分類は、いわゆる「ループ効果」をつうじて、〈わたしたちが人間をどのように理解するか〉という認識の様式だけでなく、〈わたしたちがどのような人間としてあるか/あるべきか〉という存在の様式をも規定します。血液型、星座占い、MBTI診断などを思い浮かべてみてもよいでしょう。こうした分類現象のなかでも、とりわけジェンダーにかんする分類がどのような形で存在し、どのような効果をもたらし、人間のありかたをどのように規定しているのかを明らかにしたいと考えています。
以上の研究は、ミシェル・フーコー風にいえば、近代に特有の「人間」にかんする知の枠組みに対する一種の挑戦であり、現代社会にとっては「標準的な」=「イノベーティブでない」知の枠組みを組み替えていくポテンシャルを有していると考えています。しかし、現在では学問の細分化が進み、人間についての学/科学は制度上の人文学を超えた領域において遂行されています。超域プログラムでは、他分野や社会で活動する方々との交流をつうじて、人間にかんする知の枠組みを多元的に捉えなおし、イノベーションを喚起するための理論的視点を提示してみたいと思っています。