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加藤 沙耶奈

研究科
人間科学研究科
専攻
人間科学専攻
専門分野
法学
職歴・学歴
2020年4月~2024年3月 獨協大学 法学部
2024年4月~ 大阪大学大学院 人間科学研究科
趣味・特技
読書(主に小説)、Duolingo
卒業論文
教員の「教育の自由」が「教員の働き方」を改善する可能性の研究 ―教師の研修権を手掛かりに―

Message皆さんの多くが経験してきた学校での勉強、施設や教員などに関することは、すべて法律によって成り立っています。どれも子どもたちのために制定され、またそのように運用されていると思いたいのですが、実際には子どもの人権が脅かされている(可能性がある)法的な問題がたくさんあります。そこで、子どもの教育を受ける権利(憲法26条)をはじめとする諸権利の保障を主眼に置きながら、学校のあるべき姿を法学の視点から検討しています。特に、教員の裁量に着目した日独比較法研究を行っています。
私が一番関心を持っている社会問題は、公立学校教員の長時間労働です。教員が疲弊してしまえば、それこそ子どもの権利保障が危ぶまれてしまうにも関わらず、1日あたり約11時間の長時間労働に直面しています。そこで、私は法学の観点から当該社会問題に取り組んでいます。このような現実社会で生じている実践的な問題に対して、私が取り組んでいる理論的な研究をどのように接続させることができるのかを学びたく、本プログラムを履修いたしました。法学の視点を大切にしながらも、多様な専門性を持つ他の履修生との学びを通じて、より多角的に社会問題を分析し、解決策を構想できる能力を養いたいと考えています。