Activity Reports超域履修生による、ユニークで挑戦的な活動のレポート。

授業レポート | 超域イノベーション総合


快適を創造するロボットづくり

2017/2/2

課題提供者: パナソニック株式会社

人工知能 (AI)・センシング技術等の先進技術要素を統合した製品の登場により、ロボットが暮らしに密接に関わってくる時代が到来しようとしています。このような状況において、情報とハードを組み合わせて「5年先に実現する快適空間」を可能とする商品(ロボット)を考案し、それが普及するビジネスシナリオを構築することが、チームの課題でした。

■活動概要&成果

課題の再定義・試行錯誤

本課題は「問題を見つけることが課題の一部となっている課題」であり、さらに「快適空間」「ロボット」などの定義があいまいな条件のみが提示されているという自由度の高い、言い換えると雲をつかむような課題でした。そのため開始早々、課題の再定義を行う必要がありました。そこで課題提供企業の方とのディスカッションおよび工場見学、文献調査、アンケート調査を行い、課題の具体化そして製品コンセプトに繋がる情報を探しました。

コンセプト案創出から「おうちクラウド」の提案まで

コンセプト創出方法として、まずはロボットが使用されると想定される環境(シーン)と、ロボットが持ちうる機能および存在効果(メリット)の掛け合わせからの強制連想を行いました。ここで導き出したアイデアをもとに講義で学んだ様々な手法を駆使し、思考の発散・絞り込みを何度も繰り返すことでコンセプト案を創出しました。さらにインタビュー調査やプロトタイプの作成を経て案の再検討を行い,「おうちクラウド」を提案しました。CozyはCoT(Cloud of Things)をキーワードとする、人とモノの関係を変える新しい視点からの収納です。

本取り組みからの学び

本課題解決からは、講義で学んできた思考プロセス方法の実践と共に、協同作業と長期的活動の困難さ(他者理解)に対峙する機会、そしてなによりも固定観念(ロボットとして一般的に想像されるイメージなど)にとらわれず自分達で再定義するという貴重な機会を得ることが出来ました。

■課題提供者の声

パナソニック株式会社 全社CTO室(文責:大阪大学側担当教員)

プロジェクトは、自ら課題設定することの焦燥、Social Storyが容易でない挫折、独自の評価軸で解決に至るが、Business Storyは紆余曲折の経過を辿りました。結果、歴史観より現代の社会課題を紐解き、近未来の快適空間を創造しつつ、メンバーの生活環境に落し込み、自らを顧客としたビジネスシナリオ構築は、ベンチャーのスタートアップに値するのではないでしょうか。今後、技術深耕、実証実験、本成果(光)に対する新たな課題(影)への言及に期待したいと思います。