About Program
総長メッセージ
大阪大学が目指す新たな大学像
社会と知をつなぐ「超域イノベーション博士課程プログラム」の歩み

大阪大学は1931年の創設以来、「地域に生き世界に伸びる」という理念のもと、懐徳堂や適塾に根ざした自由闊達な市民精神を基盤に、多くの社会課題に取り組み続けてきました。「学問の府」として、縦糸である専門性の深化と、横糸である学際的広がりを調和させることで、新たな学問領域の創出や社会への貢献を果たしてきた伝統を持っています。大阪大学はその気風を継承し、現代の多様な社会課題に分野を超えて果敢に挑戦していく実践力を備えた人材を育成するため、「超域イノベーション博士課程プログラム」を設置しています。
超域イノベーション博士課程プログラムは、大阪大学が掲げる「学際融合・社会連携を指向した双翼型大学院教育システム(DWAA)」における「社会と知の統合」に資する先駆的な取り組みであり、実課題に向き合いながら社会の変革に貢献できる博士人材の育成を目的として、2012年度より産学官民の多様なセクターと協働する教育実践を重ねてきました。その成果が評価され、2025年には内閣府「第3回総合知活用事例」において、「総合知人材の育成を行う事例」として選出されました。これは、本プログラムが、社会と知を結びつける大学院教育モデルとして高く評価されたことを示すものです。
今後も大阪大学は、国際社会における責務を果たしつつ、分野を越えて共創する知のプラットフォームを築き、社会に開かれた大学の実現をめざしてまいります。