インタビュアー:13年度生  山脇 竹生
インタビュイー:13年度生  高田 一輝
              下水処理に関与する微生物の解明
        13年度生  花井 舜平
              分光化学的手法による機能未知タンパク質の機能解明

今回は、学生の企画した研究を支援する「独創的研究活動」について、高田君、花井君に話を聞きました。
取材日2014年2月

山脇
二人には独創的活動の内容についてインタビューしようと思います!舜平はシリコンバレーで企業やベンチャーを視察してきたんだよね?
一度詳しく話を聞いてみたいと思っていたんだ。どうして独創的研究活動に応募しようと思ったの?
花井
ベンチャーのイメージって、新しいものを創ろうとしている会社というくらいの認識だった。でも調べていくと、金策面や製造面でハラハラとした時期を経ながら、自分のやりたいことを追求するのがベンチャーなんだって分かって、その姿に憧れるようになった。まさにアドベンチャー(冒険)のようだなって思ったんだ。それで興味が広がって、独創的研究活動を機会にベンチャーについてもっと学びたいと思った。将来の幅を広げたいと思って応募したんだ。
山脇
授業でもたまにベンチャーっていう単語は出てくるけど、いまいちイメージが掴めないよね。実際に見に行って新たな学びはあった?
花井
今回のこの活動を通して「縁の大切さ」、「ベンチャー企業精神」、「シリコンバレーの特殊性」を感じたよ。シリコンバレーでは、紹介者の紹介によって様々な方と交流でき、人間関係の輪を広げる事が出来た。 さらに、現地の道ばたや大学のひとに積極的に話しかけることで、知り合いが増えて、そこから思わぬ形で Google や Dropboxで働いている方を紹介していだく事も出来た。このときは本当に、社会は人と人とのつながり、「縁」で出来ているのだと感じたんだ。
それに、ベンチャー企業で働いている方は、本当に自分がやりたい事を仕事にしていて、毎日同じ事はなく、刺激的な日々を過ごしていると話していた。また計画を練る上でのスピード感は現場にいったからこそ感じられたと思う。
それにシリコンバレーはアメリカのサンフランシスコ市にあって、一年中気候も過ごしやすいし、多様な人種が集まったり、世界最高の大学があったり、イノベーションを起こすのに適しているなあと感じたよ。ゴールデンゲートブリッジ、市場などの町並みも豊かで住みたくなるというのも分かる。
山脇
ありがとう。今後のキャリアに役立ちそうな経験をしていて羨ましいな。
高田君は独創的研究活動で、高知県の下水処理場や他大学を訪問していたね、詳しく聞かせて下さい。
高田
学会発表をすると、僕の発表もわりとうけるみたいで、名刺交換の時間に、たまに向こうから声を掛けてきてくれるかたがいるんです。そして、そういう場所で話しかけてくれる人たちには、「高田先生」って呼ばれるんです。教員と間違えられるらしいんですが、そんなに老けて見えるんでしょうか(笑)。
そんな感じで、普通は名刺交換をしても、そこで終わってしまう。でも、僕の場合は、独創的研究活動っていう枠があったので、応募して、気になっていた北海道大学の研究を見に行かせてもらいました。名刺に載っているアドレスに連絡することなんて初めてだったから、結構緊張しました(笑)。
無事申請が通って、北海道までの旅費が下りることになったので、北大の研究室を訪問しました。初・北の大地です。北大って空港のすぐそばにあるんですね。交通の便がよくて、とてもよかったです。
北大では、気になっていた研究の他に、僕が専門にしている下水だけじゃなくて、上水の研究も見せてもらいました。夕食はラボの学生と、一緒にジンギスカンとビールを戴きました。下水道の話題を肴にして……普通、食事中にする話題ではないですね(笑)。
専門の周辺分野への見識を深められたという意味で、意義深い出張だったと思いますし、何よりヒューマンリソースが増えました ・・・女の子もふくめて。(笑)
山脇
どんなリソースが増えたかは、あとで詳しく聞かせてもらおう。(笑)
でも、2人とも将来のキャリアや、今後の研究を見据えて、独創的研究活動の計画を立てていて参考になりました。今日はインタビューを受けてくれてありがとう。