医学系研究科 冨田耕平

forum_tomita

 現在、この超域イノベーション博士課程プログラムは文部科学省博士課程教育リーディングプログラムのオールラウンド型に指定されています。プログラムには他に複合領域型、オンリーワン型があり前全部で3類型があります(公募類型:http://www.jsps.go.jp/j-hakasekatei/gaiyou_koubo.html)。今回のリーディングフォーラム2012では3類型44プログラムすべてが一堂に会しました。
 フォーラムは2日間にわたって開催され、2日目にはそれぞれのプログラム履修生がグループに分かれ、情報交換をしつつ議論のテーマである「博士課程を経て社会に出て行く人材の理想と、その役割に向けて学生としてやるべきこと、リーディング大学院に求めること、そしてそれらがどのように社会の幸福へつながるか」について話し合いました。
forum_01  超域では履修生はそれぞれの所属研究科があり専門が異なります。議論やグループワークなどでそれぞれの専門性の違いから話が噛み合なかったり、意見をまとめることが難しいこともありますが、それでもプログラム開始から1年が経過しお互いのことを知っていることもあり、1年前よりは話し合いができている部分もあります。今回のフォーラムでは専門、プログラム類型、プログラム内容などの異なる非常に多様なメンバーと短時間で議論し意見をまとめなければならず、これまで超域履修生の活動で味わってきたものと同様の困難さをここでも感じました。しかし、全く問題なく議論が進んだとは言えませんが、超域を経験してきたからこそできたことも多く、比較的スムーズに進行したのではないかと思いますし、自分の成長を感じました。
forum_02  学内にとどまらずさまざまな分野の人と共に活動することは重要であることを認識していながらも、他のリーディングプログラムとの交流は活発ではなく、大阪大学には超域の他に4つのリーディングプログラムがあるにも関わらず、学内ですらあまり相互に協同できていません。リーディングプログラムは日本の新しい試みであり、思わぬ壁に突き当たることもありますが、協同することでそれらを乗り越え、また協同するからこそできることもあると思います。今後も超域単独だけではなく横のつながりも広げつつ活動していきたいと思います。

理学研究科 藤田朋美

forum_fujita

 3月15、16日の2日間、リーディング大学院フォーラムに参加した。そこで多くのリーディング大学院関係者や履修学生の方々と知り合い、話しができたが、特に2日目のディスカッションがおもしろかった。リーディング大学と一言で表してもそれぞれのカラーがあり、目的や考え方、学生の雰囲気は異なり、この1年行ってきたことも全く違う。そのようなはじめて会う学生たちとディスカッション、プレゼンテーションと数時間、共に過ごした。
forum_03  開始直後、思い出したのはちょうど1年前の選抜合宿の時、他の受験者たちとディスカッションをしたときのことだ。あのときにはそれぞれの意見を聞いても「何かが違う」と感じるだけだったが、今回のディスカッションでは以前の自分よりも自分の疑問や意見を言葉にして伝えることができるようになったと感じた。そして、「リーディング大学院」の学生たちの多様な意見や夢を聞き、目標と強い意志を持ったその言葉に身の引き締まる思いだった。
一緒に過ごした時間はごくわずかではあるが、「リーディング大学院」という一つの流れに所属する、この「仲間」とのつながりを大切にしていきたい。
 
 最後に、新しくできた友人たちへー
「また一緒になんかやろうね!」