Activity Reports超域履修生による、ユニークで挑戦的な活動のレポート。

授業レポート | 社会課題を解決する授業


超域ラーニング「ライフスキル・トレーニング合宿 2013」

2014/1/31

担当教員: 岡本依子、平井 啓、山村麻予、太刀掛 俊之、黒崎健、小久保研、伊藤ゆかり、田中 奈津紀
Text: 平井 啓

超域イノベーションを実現する博士人材には、専門性と汎用性を併せ持つといった知的体力に加えて、心身の健康も必要不可欠です。本授業では、日本を代表するトップアスリートから、身に付けた体力増進スキル、時間管理スキル、目標設定スキル、コンディションニングスキル、コミュニケーションスキルといった、様々なライフスキルについて学びます。

本年の授業の講師は、オリンピックメダリストである岡本依子特任講師をはじめとし、ゲストスピーカーならびにインストラクターとして、平尾誠二氏(ラグビー)、朝原宣治氏(陸上短距離)、森本さかえ氏(女子ホッケー)、江里口匡史氏(陸上短距離)、鈴木 祐美子氏(カヌー)など、大変多彩な面々にご登場頂きました。

1日(4時間30分)の学内での事前学習と3日間の実技を中心とした合宿、そして1日(3時間)の学内での事後学習によって構成されています。特に合宿では、自らの体力の限界を“超える”体験をすることで本当の意味でライフスキルを獲得することを目的としています。

この授業のメインともいえる、2泊3日のライフスキル・トレーニング合宿「自らの限界を超える」。

その際の様子を、講師のインタビューとともにVTRにまとめました。生き生きとした履修生の様子、ライフスキル・トレーニングの狙いなど、是非ご覧ください。

■ライフスキルとは?

WHO(1993)では、ライフスキル(Life skill)を日常生活で生じるさまざまな問題や要求に対して、建設的かつ効果的に対処するための必要な能力と定義しています。このライフスキルは10のスキルから構成されています(右図)。スポーツ現場では、どれだけ技に優れている選手でも、人から妬まれたら様々な妨害をされることがあります。このような周囲からの影響を競技中にマイナスの影響を及ぼさないようにしたり、さらには他人からのネガティブな感情や行為をプラスに変換できたりする能力を身につけていくことが必要になります。

よって優れたスポーツ選手はスポーツの技術だけでなく、人としても訓練を積み、実践を重ねてライフスキルを獲得する必要があります。超域イノベーション博士課程プログラムで目標とする人物像も、社会のさまざまな状況において、このようなライフスキルを備え、自らの体力的限界をも超えることができる人物です。

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