Reported BY: 医学系研究科 冨田 耕平
Commented BY: 国際公共政策研究科 永野 満大

超域人–連載インタビュー–第3回目は、1期・国際公共政策研究科の永野 満大さんです。
ではインタビューをどうぞ!(取材日:2012年7月)

Q:超域イノベーション博士課程(以下,超域)のことはどうやって知った?

A:実はモロッコでバックパックをしているときにきた先生からのメールで知りました(笑)。

Q:なかなかのシチュエーションだね(笑)。永野君の専門は経済学とのことだけど、なぜ超域を受験しようと思ったの?

A:経済学は社会の仕組みを明らかにするために非常な有効なツールだと考えています。僕はこの経済学を使って社会を良くしたいと思っています。超域を受験したのは、経済学のアイデアをカタチにする方法をここで学ぶことができると感じたからです。

Q:超域のどこに魅力を感じてそう思ったの?

A:高度な専門力を持ったジェネラリストというコンセプトに惹かれました。あとはやっぱり奨励金がもらえるという点ですね。経済的に独立したい気持ちが強かったので。

Q:経済学の分野で博士課程に進学する学生ってたぶんそんなに多くはないよね。超域が5年間のプログラムであることに不安はなかった?

A:当初は民間企業で働くことに興味を持っていたので、博士課程に進学することに不安を感じていました。就職で不利になるかもしれないと思ったからです。でも自分の将来の目標を考えたとき、超域にはその不安を上回るだけのチャンスがあると思いました。

Q:プログラムが開始して前期の授業を終えたわけだけど、どうだった?

A:他のメンバーとのディスカッションがとても楽しかったです。彼らと授業を受けていて強く感じたのは、皆自分の意見や価値観をしっかりと持っているんですよね。しかも感動するぐらいよく発言する(笑)。僕にはそれがないなと痛感して、自分の意見の材料、例えば哲学や思想をもっと学ぼうと思うようになりました。

Q:将来はどういう方向に進みたいとかってもう考えてる?

A:学部1年の頃アマルティア・センの『貧困の克服』を読んで、彼の考え方、特にエンパワーメントという概念にとても共感しました。これが、僕が経済学を勉強しようと思ったきっかけです。僕はこの知識を生かして、人々がもっと健康に暮らせるような社会のために何か新しい仕組みを創り出したいと思っています。