金森 サヤ子(かなもり さやこ)
特任教員紹介
金森 サヤ子(かなもり さやこ)
特任講師
専門分野 グローバルヘルス、保健政策学、保健外交、
ヘルス・プロモーション、国際開発学
担当業務 海外派遣教育、フューチャーリーダーズフォーラム
担当授業 海外フィールドスタディー
グローバルエクスプローラ
課題解決ケーススタディⅣ 他
チューター担当
学部・学科
生命機能・薬学・医学系・歯学系・薬学系4年生
研究関心 開発援助に関する国際比較・日本の課題と機会分析評価
グローバルヘルスと保健外交
開発途上国の社会・経済開発のための民間技術・ノウハウの普及促進
グローバルヘルスにおけるICT等活用したイノベーションの普及促進
グローバルヘルスにおけるリーダーシップ教育
など
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研究紹介

  グローバルヘルスは、国内の保健医療課題を扱う公衆衛生学と、国外の保健医療課題を扱う国際保健学という2つの学問から派生した、2000年代半ばから米国を中心に形成された複合学術分野です。
 1990年代には、先進国や国際機関を通じた政府開発援助(ODA)による支援が主流でしたが、今やその資金量は5倍に急増。ステークホルダーも民間財団や企業、NGO、官民連携型国際機関など多岐に亘っています。また、扱う課題もHIV/エイズ、結核、マラリア、ポリオといった感染症や母子保健のみならず、エボラ出血熱やデング熱などの新興・再興感染症や生活習慣病、高齢化など多様化し、これらに対するソリューションも、テクノロジーの進化によって大きく様変わりしています。
 このような変化から、2010年頃からグローバルヘルスは単に国内外の保健医療課題解決を目指す分野から、外交、安全保障、経済成長といった観点からも重要視されるようになり、国際的に中核的存在になりつつある、まさに超域領域といえます。
 このように目まぐるしく変化する国際社会の中で、日本は他の諸国と比較して、多くの優位性を持つ国です。ODAを通じた資金的援助や人材育成はじめ、ビジネスを通じた民間技術やノウハウの移転、国際的信頼性の高さなど。一方で、日本は超高齢化社会に突入し、約60年前に導入した多数の国民が保健医療の恩恵を受けられる仕組みである国民皆保険制度(UHC)は人口動態の変化によって過渡期を迎えています。民間技術やノウハウの移転も、日本式といわれる高品質・高価格をそのまま展開する時代は終りを迎えるなど、世界に先駆けた課題先進国でもあります。  これは即ち、グローバルヘルスにおける、日本の今、そしてこれからの取組みは、世界の多くの人々の健康のバロメーターとなり得るということであり、そしてまた、日本は自身が持つ数多くの価値基盤を、どのように世界と共有し、また世界から学ぶのかということを真に問うべき時期であると言えます。
 このような中で、世界における日本の立ち位置を分析し、グローバルヘルスを通じて日本、そして世界がどのように持続可能な形で成長し続けられるのか、を問う研究及び実践に、日々取り組んでいます。

私にとっての超域とは?

 私は、日々生きてゆくこと自体を、超域と考えます。
似たような毎日でも、一日として同じ日はないように、
私たちは日々、様々なことを選択して生きています。
朝起きる時間、その日食べるものや行く場所、読む本や一緒に過ごす人たち。

それらの選択をする環境は、都度違っていて、その一つ一つが、それまでの自らの域を超えること。

他者から評価を得やすい大きな決断こそが超域のように感じられますが、
日々の小さな選択こそが超域であり、その積み重ねの先に、大きな超域が生まれるのだと思います。
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message

 私たちが今、生きている現代社会は、大変不確実です。
 直面したことのないことに対して初めて取り組むとき、
誰しもが躊躇したり、困難に直面するものですが、
それは逆に誰も経験していないことに対して最初に取り組むチャンスであり、
その過程において、変化に対応する力を養っていくことが出来ます。

 しかしながら、不確実な環境の中から価値ある何かを生み出していくためには、
何事・何人に対しても扉を開き、不確実性を楽しむ心を養っていく必要があります。

 本プログラムを通じて、これからの時代を生き抜くために不可欠であろう、
不確実性を楽しむ心を、皆さんと共に養っていけたらと思います。