Activity Reports超域履修生による、ユニークで挑戦的な活動のレポート。

授業レポート | 超域イノベーション総合


持続可能な地域社会

2015/2/2

課題提供者: 京都市右京区京北地域

このチームのミッションは、過疎指定地域となっている京北地域において、地域振興のために必要な取り組みを提案することです。
行政、NPO、地元住民など、関係する人々と協力しながら京北の現状と課題を明らかにし、未来に目を向けて、今できること、今しなければならないことを提案します。

■活動概要&成果

課題と希望を見つけるフィールドワーク

まずは現場に足を運び、京北という場所と、そこに住む人たちとの関係を築きました。都市とは違った人と自然の魅力に圧倒されながら、同時に、農山村地域の厳しい現状について理解を深めていきました。現場と政策の間を行ったり来たりしながら、京北が抱える課題を洗い出し、課題を取り巻く人とモノの関係性を探っていくことが最初の活動となりました。

担い手は誰なのか?

「課題」はすぐに、多すぎるほど見つかりました。ところが、過疎地域に人手はありません。どんなに「立派な」提案をしたところで、実現できなければ絵に描いた餅。誰が提案の担い手なのか?持続可能性とは何か?子育てや人の移住に狙いを定めて仮説を立ててみるも、アイデアの実現可能性を巡って試行錯誤が続きました。

「動き」を作り出すための提案

現場との対話やワークショップをおこないながら、自分たちの提案に少しづつ手応えを感じ取ることができました。地域の中で出会ったバラバラな動きを結びつける仕組み(「花開くコミュニティモデル」)を考え、食と芸術に焦点を当てた2つのアクションプランを提案しました。

■履修学生チームの声

地域づくりがテーマでした。自身の専門とは異なる内容だった為、専門性が通用しない舞台で何ができるか、を考えるきっかけとなりました。活動を通じ、専門の強みを活かせなくても、チームをサポートする事でプロジェクトに貢献できることに気づきました。
普段の研究とは異なり、実験できない点が公共政策の難しさだと思います。利害が複雑に絡む現実をどう動かすか考え、実際に動かす事が社会にとって必要な「答え」なのだと、身をもって学ぶことができました。
(薬学研究科 博士後期課程1年)

■ 課題提供者の声

京都市右京区役所京北出張所/NPO法人 京北コミュニティビジネス

昨年4月からの京北地域での調査活動を実施してもらいました。地元住民及び新規移住者に対するヒアリングを精力的に行い、地域の抱える諸問題を的確に列挙し、且つ、解決方策の糸口をアドバイスをいただき、当地で問題解決に向けての活動をしている者としては、強力なサポートとなりました。

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