Activity Reports超域履修生による、ユニークで挑戦的な活動のレポート。

授業レポート | 自主実践活動


Happyな入院ができる病院とは?

2016/2/2

Text: 医学系研究科保健学専攻 冨田耕平

人材コンサルタント企業が実践する一般企業での人材育成及び人材評価の実践に基づく看護管理者の育成方法への応用の検討

人材コンサルティング企業(東京)において約3ヶ月間の「超域イノベーション実践」の活動を行いました。この企業を選んだ理由は、日本の医療、看護に貢献していきたいというキャリアパスを描いているからです。特に看護師の人材育成、働く環境を中心とした臨床現場の課題について取り組みたいと考えています。そのため、看護とは別の現場での人材育成や働き方を学び、同時に修了後のキャリアビジョンを具体的に描いていく方法を模索できる企業にインターンシップとしての受け入れを依頼しました。

インターンシップでは主に、人財育成のコンサルティング、人財育成・組織改革についてのインタビュー、フューチャーセッションの3つに取り組みました。コンサルティングでは、いくつかのプロジェクトに参加し、人材の育成、リーダーの育成、社員の経験やスキルを集合知として共有していくことなどを学ぶことができました。また、企業を訪問し、人材育成や組織改革について実際の現場で活躍する人々にインタビューを行いました。 インタビューからの学びは医療、看護の世界に応用できる内容であり、今後のキャリアパスを考える上で重要なキーワードといえます。

インタビューの中で、具体的な理想を描いたうえで看護の課題を考えるべきという指摘を受けました。そこで私は「あるべき看護の姿」について考えるフューチャーセッションというワークショップを行いました。IT企業社長、区議会議員、衛生材料企業研究員などの方々が参加していただきました。ワークショップでは「Happyな入院ができる病院」、「看護師が患者に寄り添うケアの提供」に必要な要素をまとめました。この要素は看護の課題を抽出するための「診断ツール」作成の重要な基礎になると考えています。