Activity Reports超域履修生による、ユニークで挑戦的な活動のレポート。

授業レポート | 自主実践活動


国際的な環境キャンペーンの立ち上げにチャレンジ!

2016/2/2

Text: 人間科学研究科グローバル人間学専攻 松村悠子

再生可能エネルギー100%全世界キャンペーンのネットワーク構築及びナレッジデータベース構築を中心とした持続的な運営方法の提案

ドイツの国際NGO、World Future Council(以下、WFC)にて「超域イノベーション実践」の活動として6ヶ月間のインターンシップを行いました。WFCは、気候・エネルギー、教育、ジェンダーなどの分野で政策研究や提言、世界中の自治体へのアウトリーチを主な活動としています。WFCの1つの施策に「100%自然エネルギー」があります。このキャンペーンの「グローバル・プログレスパネル(以下、GPP)」というプロジェクトに従事しました。

GPPプロジェクトはアイディア段階で停滞していましたが、私は「GPPプロジェクトを立ち上げ、持続可能な運営システムを提案する」を自身の課題として設定しました。提案では各種の制約の中で国際機関が協働するプロジェクトをどう運営するか、多角的な視点での検討が求められました。試行錯誤の末、既存のネットワークを活かし、制約条件に合致する提案を行うことができました。ここでは超域プログラムの課題解決型学習の経験がおおいに役立ったと感じています。活動の中で、コミュニケーション能力を高め、国境を超えた包括的な研究視座と日本に期待されている役割を認識することができました。世界中の同僚とプロジェクトを組み立て、新たな提案を残せたことは大きな自信になっています。

その他、東アジアの事例研究のまとめ、国際会議の運営補助等も行いました。自身の専門分野の国際動向を知り、各国の研究者と議論するなかで、研究分野へのモチベーションが上がりました。これらの経験から自身のキャリアへの考え方も変化しました。今後もグローバルな視点で議論・発信できる人材を目指したいと考えています。