「超域イノベーション博士課程プログラム」の内容と特徴

(1)プログラム概要

 本プログラムは、すべての専門分野に学ぶ大学院生を対象とした教育プログラムです。
 本プログラムを履修する大学院生(以下、履修生)は、在籍する研究科での高度な専門教育に加えて、本プログラムの特徴である文理統合・学生参加型の授業科目を履修します。
 独自のコースワークでは、課題設定・解決能力を総合的に修得するためのプロジェクト学習、さまざまな知識やスキルを学ぶためのモジュール方式を中心とした授業や、海外でのフィールドスタディを含む実践活動等により、高度な教養に基づく知識と汎用性の高い技能を修得していきます。それらの相互作用と統合を通じて、未知で複雑で困難な課題の解決を先導するための超域力、すなわち、社会でイノベーションを起こすための力=高度汎用力を修得します。

(2)修得すべき知識・能力

 上記のもと、本プログラムを通じて修得していく知識・能力については、教育すべき内容を高度な教養や知識に関わるKnowledge専門知を社会で生かすためのSkillsイノベーションの実現に関わるIntegrationに大別しており、そのもとで一貫したコースワークを整備しています。これらのうち、KnowledgeSkillsについての科目群は、大阪大学に限らず当該分野での選りすぐりの教員が最先端の学術に基づき新たな形式での授業科目を提供しています。また、Integrationについての科目群は、博士課程教育リーディングにおけるオールラウンド型への要請、さらには、オープンイノベーション2.0として認識されている課題群のあり様を踏まえつつ、超域イノベーションを実現する高度人材に特に求められる総合的な能力を育成するために、イノベーションに対する社会的要請やグローバリゼーションの進展に伴う諸課題の変化などを踏まえて、大阪大学が独自に新規開発した授業科目を提供しています。

curriculum1-flowchart

(3)履修モデル概要

 本プログラムは基本的には5年制博士課程(博士前期課程・博士後期課程の区分制および5年一貫制博士課程。一般には4年制学部卒業者が進学する。)に在籍する学生に対する5年一貫の学位プログラムである博士課程教育リーディングプログラムのオールラウンド型として設計されています。コースワークの各科目等は、履修開始後の2年間に履修すべき内容であるBasicコースとそれに続く3年間に履修すべき内容であるAdvanced コースに分けて提供されています。
 これに呼応して、2年次終了時にはBasicコースからAdvancedコースへの進級審査を、また、履修生を教育目標に掲げる人材へと着実に導いていくために、3年次終了時には在籍する研究科での専門力の確実な向上とコースワーク等による汎用力や超域力の獲得状況を審査するためのQualifying Examination(QE)を実施します。
 なお、医歯薬系等の4年制博士課程(一般には6年制学部卒業者が進学する。)に在籍する学生および5年制博士課程の一年間の履修を終え、2年次に進級する学生に対しては、履修開始時に所定の要件を満たす場合、2年次に編入してBasicコースを1年で履修することにより本プログラムを4年間で修了できるように設計されています。
 上記のもと、本学大学院の研究科・専攻・課程のそれぞれにおいて入学(予定)年度や在籍期間等に応じて履修することができる区分を平成29年4月から履修を開始する者については下表に示すとおり定めています。

curriculum1-table

*1 博士前期課程は博士前期課程・博士後期課程による区分制博士課程(5年制)を構成しています。
*2 平成29年4月に当該研究科に在籍しない者は対象外となります。
*3 上記の表での各記載は休学期間がない者についての例示であり、厳密には平成29年4月に休学期間を除く通算在学期間が1年を越えて初めての4月を迎える者が対象となります。
*4 所定の条件については、別冊子の募集要項「7. 2年次編入による履修に際しての条件とその審査のために提出を求める書類等」に記載しています。
*5 平成27年度までの4年制コースの履修は、平成28年度以降、2年次への編入による履修に移行しています。

(4)本プログラムの概要図

プログラムの概要図