藤田 朋美
研究科:理学研究科
専攻:物理学専攻
専門分野:原子核物理

永野 満大
研究科:国際公共政策研究科
専攻:比較公共政策専攻
専門分野:労働経済学、医療経済学

瀧本 裕美子
研究科:人間科学研究科
専攻:人間学
専門分野:現代思想

大阪大学未来戦略シンポジウムを開催するにあたって、
第二部のディスカッションは、本プログラム第一期履修生による企画として実施しました。
20名の履修生の中から、瀧本裕美子、永野満大、藤田朋美の3名が
シンポジウムプロジェクトチームとしての参加を立候補し、それぞれが持つ「超域」に対する考えを、
今回のシンポジウムディスカッション企画に集約し、超域の可能性を広げたいと考えました。
履修生によるプロジェクトチームの企画はテーマ設定から始まり、入念な準備を行い、
当日のディスカッションについても、登壇者の一員として、
ゲストである鈴木氏、冨山氏、中谷氏へのインタビュー形式にて議論を繰り広げました。
まさにこれから超域イノベーションを行い、日本の未来を担っていく立場である彼らが、
超域の体現者であり、様々な領域で日本を先導してきた著名な登壇者3名と
どのようなディスカッションを繰り広げ、超域の新たな価値を生み出せたのか。
彼らの様々な思いが交錯し、議論を重ねながらつくりあげた本企画を、プロジェクトチームが振り返りました。
その彼らの思いが詰まったレポートです。


大阪大学未来戦略シンポジウム 第二部ディスカッション
“超えることでしか生まれない”を生み出す「超域」とは?


はじめに

2012年12月5日に開催された大阪大学未来戦略シンポジウム「超域イノベーション博士課程プログラム」の目的は、超域イノベーション博士課程プログラムの目的や「超域イノベーション」のコンセプトを、ご参加くださる企業や大学関係の方々に広く知って頂くことでした。

第一部では、博士課程教育リーディングプログラムの構想や、産業界からの大学院教育への期待についてご講演を頂き、超域イノベーション博士課程プログラムの取組報告の後、第二部では「”超えることでしか生まれない”を生み出す超域とは?」というテーマでパネルディスカッションを行うこととなりました。

そこで、本プログラムの第一期履修生である私たちは、シンポジウムプロジェクトチームとして企画を担当し、鈴木寛氏、冨山和彦氏、中谷好江氏という日本を代表する著名な方々を登壇者としてお招きし、ご自身のご経験やお考え、登壇者全体のディスカッションを通じて、「超域」するために必要なものとはなにかを明らかにしたいと考えました。

私たちシンポジウムプロジェクトチームが、今回のディスカッションを自主企画するにあたって、最初に掲げた大きな目標は3つです。

  • 1. 参加者の方々に向け、超域履修生を代表し、現在「超域」に対して履修生が持っている考えや、抱えている思いを分かりやすく伝える
  • 2. 登壇者の方から「超える」ためのエッセンスを引き出し、
    参加者の方々へ「超域」に対する理解を深めてもらう
  • 3. 超域で学ぶ「汎用力」を実践する場として、
    シンポジウムのプロジェクトマネジメントを経験し、
    自身の成長機会となるように努め、シンポジウムを成功へ導く

こうして、上記目標を達成するため、約3ヶ月に渡る準備が始まりました。

1.はじめに   2.準備   3.本番   4.シンポジウムから学んだこと