【第6章】 マイクロソフト社からの評価

武居
竹内さん、後日、マイクロソフト社に行かれたときに、先方はなにか仰られていましたか?
竹内さん
先方からは期待以上でしたという言葉をいただきましたよ。
武居
本当ですか!?
竹内さん
先方からのフィードバックですが、「良い経験をさせていただきました。」っていうのと、「作り上げていくプロセスの中で、皆さんの成長を感じました」と言ってらっしゃいました。「今後も何かやりたい」ともおっしゃっていましたよ。
丹羽
日本マイクロソフト社の皆様からそんな言葉をいただけるなんて本当に光栄です。 僕自身この企画で成長できたと感じていますが、先方からそのようなフィードバックを得られていることがわかると自信がつきますね。 今後も何かできる事があれば是非一緒にやらせていただきたいです。
竹内さん
樋口社長は、他の予定を全てキャンセルしてでも懇親会にも来たかったっておっしゃられていたみたいです。
松村
いろいろなところで超域生はとても優秀ですよと宣伝していただいて、褒めてくださってたみたいですね。すごくうれしいです!

コアメンバーが学んだ事

冨田
では最後の質問になりますが、今回の企画を通して“獲得した事・学んだ事”をお願いします。

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丹羽
僕は何かを一から作り上げていく事の難しさを学びました。これまで、大きいプロジェクトの途中から参加して作っていく経験はあったんですけど、最初から最後まで何かを作り上げた経験はなかったんです。それを作り上げていく中で、予想もしてなかった苦労が次から次に出てくるんですよね。気づくと問題が大きく膨れ上がって、自分たちで解決できるか不安になる事もありました。しかし、そのような大きな問題に対しても、細分化して問題をひとつずつ解決するしか、前進する方法がないという事が実感できました。
ひとつずつ目の前の問題を解決して、進んでいるかいないかわからないような前進を少しずつ積み重ねて、当日に辿り着いたように感じます。そのような「問題を細分化して前進する力」が一番身に付いたと思います。
超域のコンセプトとして多くの専門分野にまたがる様々な課題を解決できる人材になる事が掲げられています。将来そのような問題を解決する時にも、今回の企画でのひとつずつ問題を解決する経験が役に立つと思います。

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松村
私は、全体を俯瞰するメタ視点を意識のレベルだけでなく、実際の行動に結びつけられるようになった点が一番成長したように思います。 私は、当初自分が唯一「文系」だということで誘われていて、自分には3人には無い視点を補うという役割が与えられているという意識がありました。でも、どういうところで自分が関わっていったらいいのか、貢献できるかという点はずっと悩んでいて、日本マイクロソフト社や樋口社長に対する知識も、企画に対する意識も足りないのではないかと悩んだりしてました。それでも最後には、発言したり議論の方向性を変えたりできるようになりましたし、インタビュースキルの点でもチームの中で貢献できたと思っています。 この企画を通して、自分は議論のどこにいるのか、自分はここを補おうという俯瞰した視点で物事をとらえる視点が身に付き、その視点で考えた事を実際の行動に活せるようになったことが良かったなと思っています。

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金谷
学んだ事は、モチベーションについてです。これは二つの意味があって、ひとつは他の仕事や締め切りが重なって、忙しくても自分のモチベーションをうまく管理すること。高負荷の状態でも高いモチベーションで自分のアウトプットを高めるコツは、知識ではなく、経験して少しずつ身についていくものだと思いました。もう一つは、自分以外の人のモチベーション。周りの人をうまくモチベートしたり、熱意を伝えることってすごく難しいけど、本当に大切だと思う。これって教科書で読んで身につけれることじゃないし、体験して試行錯誤できたことはすごい勉強になって、自分の中にしっかりと残っています。

武居
獲得した事、学んだ事は本当にたくさんあります。リーダーをやらせてもらったことで、常に先のことを考え企画のプロセスを管理することが求められました。先方や竹内さんとやり取りをしつつ、短期的目標を決め、それを達成するためのステップを示す必要があり、自分が示す方向性が間違っていればいくら仲間が優秀でも企画は成功しないため、非常にプレッシャーを感じていました。 企画に取り組んでいる期間は非常に忙しく、外部の方を含めた様々な関わりから大きなプレッシャーを感じて辛かったですけど、大変な分、リターンは大きいなというのを身に染みて感じています。

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松村
毎回のミーティングでは武居くんがアジェンダを組み立ててくれたよね。
武居
一応、毎回のミーティングの内容を事前にイメージしてアジェンダを組み立てていたので、ミーティングの中身が濃くなったかと思います。 でも、企画を進めていく中で、自分のできなさが悔しくて悩んだりしたんです。失敗したらどうしようって。正直、自分がリーダーを引き受けるべきじゃなかったって思ったときもありました。でも、みんなもちゃんとよくやってくれたので、企画を無事成功に導けた。本当にメンバーの個の能力が高かったのと、チームのバランスがよかったんですよ。
竹内さん
結果的に、みなさんが今回成功した一つの理由はチームビルディングがうまくいったからです。チームの中で人の能力やモチベーションを見抜き、メンバーへ動機付けが出来、結果に導くためのチームビルディングをするということは非常に大切なことなんですよ。
金谷
ここまで居心地よく活動できるチームは本当に珍しいと思います。コアメンバーみんな、コミットメントの度合いが非常に高かったですよね。
一同
(頷く)
竹内さん
今、コミットメントって言ったけど、夜中に集まってリハーサルのリハーサルをやろうよっていうのを、コアメンバー全員が主体的にやっていたというのがさすがだと思います。
冨田
4人の成長を聞かれて、初めは「先は長いな」と思われていたと思うんですけれども(笑)竹内さん、終わってみて、どうでしたか?
竹内さん
武居さんのリーダーシップの取り方が独特なんですよ。独特なんだけれども、みんなを共感させて、信頼して集めるっていう。私は、全面的な信頼をすぐに置いたんです。
そして、一ヶ月半、まず、みなさんの集中力とかコミットメントが継続したことは、素晴らしいチームだったと思います。
一同
長時間ありがとうございました!(拍手)

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