【第3章】 10月5日、コアメンバー以外の学生と情報共有
- 冨田
- その後もミーティングを何回も重ねて、10月5日にコアメンバー以外の履修生を巻き込んだミーティングが行われましたね。
- 金谷
- 10月5日は、3週間ぶりに超域生の皆がそろう日だったんです。参加予定者に企画の概要を説明しようと意気込んでました。
- 丹羽
- 僕はこのときが一番辛かったです。
- 冨田
- あれは5限のあと、確か18時からでしたね。
- 松村
- 武居くんが学会でいなくって、私は体調不良で早退して、結局丹羽くんと金谷くんと二人で、超域のみんなにこの企画の説明してくれたんだよね。
- 丹羽
- 樋口社長のインタビュー企画をコアメンバーとして一生懸命にやってるっていう熱意と、とても貴重な経験であるということを皆に伝えようとしてたんです。でも、実際にみんなの前で発表すると思ったように熱意を伝えられなかったんです。
- 金谷
- 丹羽くんが事前にパワーポイントを作ってくれてたし、授業後に「30分間、時間下さい」って皆に伝えてちゃんと時間もとったし、気合十分だったんですが…。
- 武居
- 残ってくれた人が思ったより少なかったんだよね?
- 金谷
- 感覚的には半分くらい帰ってしまったような気がして、教室がいつにもなくガラガラに見えました。率直にショックだったのと、「コアメンバー4人は空回りしてたかも、まずい」と思いました。
- 丹羽
- うん。それと質問されたことに対して全然答えられなかった。満足のいく答えを返す事ができなかったんです。あやふやな答えをしたら、「全然わからない」「そんな答えじゃ満足できない」って言われてしまいました。
- 竹内さん
- それって武居さんが9月12日にマイクロソフト社の方に言われた事と同じですよね。「今回、何がしたいのって?」そこでしどろもどろになって答えて。武居さんはめげなかったですけどね。
- 武居
- あのときは、まさしくしどろもどろでしたね。
- 金谷
- 僕は、発表している丹羽くんを見ながら、一人で黙って、うーん…困ったな、と。
- 丹羽
- 僕は二人で協力して発表すると思ってたのに、みんなの前で発表している間、金谷くんが全然助けてくれないから(笑)
- 金谷
- いやいや、冷静にね、考えてたんだよ。どうしたらいいかな、と。(笑)
- 冨田
- それを踏まえて、温度差を解消しなければいけないとなって企画の進め方をどう変えたんですか?
- 武居
- コアメンバーだけ突っ走ってて、きちんと熱意や情報が伝わってないと思ったので、そこを改善ようと思いました。
- 金谷
- まず、僕がメーリングリスト(以下:メーリス)を回す係だったので、メーリスの発信の仕方をあらためました。このときを境にしてメーリスの回数を減らして、さらにビジネスライクなメールの文体も変えました。リラックスして気軽に読んで欲しいなと思って、皆がおもしろく読めるような内容を入れたりと工夫をしました。
- 丹羽
- 確かにこのあたりからメーリスが柔らかくなったよね。
コアメンバーのミーティング回数と比べると、メーリスで流す情報は厳選しました。それでも受け手としては何度もメーリスが流れてくるのはしんどいという話になり、どんなに小さな用事でも、できるだけメーリスを使わずにface to faceでやろうという話になりました。 - 武居
- 直接会ったときに、積極的に本企画のことを話して、相手の質問などに答えるようにしました。当たり前のことですが、メーリングリストは相手の反応が分からないしとても一方的。直接話すことでこちらの意図や気持ちが相手に伝わったと思いますし、このときface to faceのコミュニケーションの威力を強く感じました。それは金谷くんがうまくやってくれました。
- 松村
- メール作成にすごく時間をかけてるって言っていたのを覚えています。情報量は多いし、みんなに気を遣うし、意外と大変ですよね、メーリス係。
- 金谷
- そうですね、なんていうか、滑っても平気っていう鉄のハートが身につきましたね(笑)