【第2章】 最初のMTG、盛り上がらない議論

冨田
コアメンバーを集めての最初のミーティングはどんな感じだったんですか?
丹羽
まず、ファシリテーター(インタビューの司会)をマイクロソフト社の方にやってもらうのか、超域の学生側でやるのかどうしようかって話がありましたね。

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武居
そうですね、できる限りの事を学生側でやりたいと思ってました。
金谷
インタビューの主導権を握りたかったんですよ。
冨田
それで、金谷くんがやります、と。
金谷
やったこともないのに、
根拠のない自信でした(笑)
松村
正直、ファシリテーターを金谷くんがやるって聞いたときによく決断したなあと思いました。ファシリテーターって本当に何かわかってるのかって、ちょっと止めたくなったくらいです。(笑)でも、本当にみんなモチベーションと意欲を持っていると感じました。できるだけ企画を自分でやって、多くのことを吸収しようって思ってるからこそ手が挙がるんだと思います。
竹内さん
これをマイクロソフト社の方々にやってもらうのとみんながやるのでは、結果が全然違っていたと思いますよ。
一同
そうですね(納得)。
冨田
ファシリテーターの他に、コアメンバーは何をしなければならなかったんですか。
武居
インタビューで樋口社長に質問する内容を考えてまとめ、当日のシナリオを練り、参加する履修生全員と質問内容とシナリオを共有する必要がありました。 しかし、肝心の樋口社長に対する質問を考えるミーティングではなかなか活発な議論にはならず、行き詰まって沈黙の時間が流れ、リーダーとしてどうすべきか分からなくなりました。あのときは最終的なゴールがまだ明確にイメージできていなかったので、とても大変でした。
竹内さん
マイクロソフト社へ12日に訪問した際に武居さんが感じた要求レベルの高さとプレッシャーをどんなに伝えたって、その現場にいなかった人たちと共有するというのは絶対無理だと思います。だから、私が「とりあえず仲間を作ろう」と言いました。メンバーと情報を共有して、参加する人達の温度感を上げるためにこの一ヶ月半がんばりましょうと。そういう話をしたんですよね。

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松村
武居くんが、竹内さんに連れられて一人でマイクロソフト社に行って、感じてきたプレッシャーはメールで伝わってきたんですけど、武居くん自身も焦っていたようだったし、限られた時間をどうインタビューで有効に使うか、という漠然とした目標にまだ見通しを立てることが出来ていませんでした。
金谷
ここは一番迷走していた時ですね。今になって思うんですけど、目標やゴールがわかっているときに、どのようにそれを達成するかって事は、皆色々なことを今まで経験しているので、頑張ればそれほど難しくはないと思います。ただ、何が目標で、いつまでに何をすればいいのかってことから決めなければいけない状況は前者に比べると中々経験がないので、すごく難しかったです。
丹羽
最初は全てが手探りで、何をやったらいいかも明確じゃない感じでした。インタビューがどういった形式で行われるのかも全くわからなかったので、一回一回のミーティングが暗闇の中を進んでいるようでとても体力を消耗するものでした。でも、ミーティングの数を重ねるごとに「こういう発言をすれば議論が前進するんじゃないか」というのがわかってきたので、当日に近づくにつれて同じ時間でも内容の濃いミーティングができるようになったと思います。 これはこの企画でコアメンバーが得た成長の一つだと思います。
冨田
そんな中で質問項目を考えようっていう目標があって、そこにどう向かっていったんでしょうか?
松村
何が知りたいのか、樋口社長から何を得たいのかっていう話題を深堀りして突き詰めていこうとしたんですが、なかなかうまくいきませんでした。
武居
突き詰めて結局出てきたのが、「社長になりたい」だったんですよね(笑)
金谷
でも、本当にこんなことが聞きたいのか?って話になりましたね。質問する理由を突き詰めると自分も社長になりたいからなんだろうか?なんか違うな、と。そのような感じで、樋口社長への1時間のインタビュー、と言われても本番と準備の具体的なイメージができずに、すごい迷走していました。

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