授業名:自分を知る、メンバーを知る Transferable Skills Workshop (1)
担当教員:小林 傳司 (CSCD)
                 山内 保典 (CSCD)
TEXT BY: 工学研究科 岩浅 達哉

Transferable Skills Workshop(1)を受講して
-気づいたこと・考えたこと-

 

  一番印象に残っている授業は、自分の考えを文字以外で表現するという授業です。そこでは、自分の考えるリーダー像を切り絵で表現するという課題が出されました。与えられた制限時間の中、思うままに自分の思うリーダー像を切り絵で作っていきました。その後、1分間で自分の作った切り絵を説明し、自分の思うリーダー像をプレゼンしました。

  この課題を通して、私は三つの気づきを得ました。
  一つ目は、自分がいかに文字や言葉で伝えることに慣れてしまっており、文字や言葉で表現することがいかに伝えやすいかということです。切り絵だけでは、自分が表現したいと思っている内容が伝わっていないことが多く、私も含めて周りのみんなも、切り絵の作品からではなく、その作品の説明から意図を汲み取ることが多かったように思いました。
  二つ目は、無意識を意識的に表現し伝えることの重要性です。無意識に配置している切り絵に対して、「なぜ?」という問いに答えられなかったこともあり、無意識を言葉でうまく表現し、共有できるようにしなければならないと思いました。このスキルは、特に分野を超えて議論するときに重要であると思います。自分の専門において無意識に定着しているものを他分野の人にうまく伝えたり、逆に、その分野の専門家にとっては当たり前で無意識なものを「なぜ?」や「どうして?」と聞いたりすることも必要になってくると思います。
  そして最後に、説明がなくても、リーダー像をわかりやすく伝えることができている切り絵もあり、文字や言葉以外の大きな可能性を感じました。分野を超えるときに、文字や言葉だけでなく、それ以外の表現も使って、うまく伝える必要性に気づくことができました。

  この授業を受講してよかったことは、振り返りの重要性に気づけたことです。この授業ではその週の振り返りを課題として出されます。大学院生活は、毎日忙しく、時間があっという間に過ぎていってしまいます。一度立ち止まって振り返ってみないと、自分の状況や周りの状況がよくわからないときがあります。そのようなときに、自分のやっていることが自分の目的に対して合っているのか間違っているのか、正しい方向に向かっているのか間違った方向に向かっているのか、正しい方法でやっているのか否かなど考える時間を作ることは非常に重要であると思いました。振り返りをすることによって、例えば、私の場合は、寝不足になり本来持っている力を発揮できなかったことに気づくことができました。振り返ることで、なぜ寝不足になったのかから考えて、早く気づき対処することができました。これから、大学院生活もどんどん忙しくなると思いますが、合間を見つけて振り返りをしていきたいと思います。

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