インタビュアー:佐藤紗良
(取材日2013年7月)
佐藤
「今回のチョウイキジンは、12年度生3名による対談です!メンバーは工学研究科の“チャーリー”こと井上くん、理学研究科の金くん、経済学研究科の村上さんです!12年度生の中でもキャラが濃い人が集まりましたね(笑)まずは、それぞれの専門研究を教えてください!」

【超域生のリアルライフ】

井上
「僕はバイオセンサーを作っています。簡単に言うと、大気中に農薬が含まれていないかを簡単に調べられる装置のこと。だから僕の研究は社会に還元しやすいと思う。」
「僕の研究は、『宇宙初期にあったと思われる物質の探求』って言えば分かりやすいかな。ひたすら理論だね。僕は逆に将来のこととかあまりはっきりしてないぁ。。。」
村上
「私は、どういう経済状況が望ましいのか、数学を使って研究しています。『貨幣が社会に対してどのように働きかけるのが良いのか』を理論化するって感じ。私も将来のことはキムくんと同じかな。」
佐藤
「なるほど!改めて聞いてみると、研究はもちろんのこと、将来像もみんなそれぞれ違うよね。例えばチャーリーは、研究とは別に学外でも起業の手助けをしているとか?」
井上
「うん、少しだけどね。将来は起業したいと考えていて。今から経験を積めるのはいいことだと思うし、頑張って挑戦しています。」

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佐藤
「研究も超域の活動も並行してやりながら、起業のお手伝いをする時間はどうやって作っているの?すごいパワーだね!」
井上
「なんとかやりくりしているけど、やっぱり忙しいよ(笑)昨日も寝たのが遅かったし。。」
佐藤
「じゃあ、みんなは毎日どんな風に過ごしているのか教えて!」

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佐藤
「みんなタイトなスケジュール!かなり研究一色の生活だね。」
「昨日は証明が解けなくてずっと苦労してたよ・・・。」
井上
「実験系の場合は時間が拘束されるし、僕はずっと大学に居ることが多いかな。でもみんなそれが普通かもね。」
佐藤
「こんな風に、毎日研究も頑張りながら、超域との両立はどうやって工夫しているの?」
「両立は難しいね。特に今年はもうM2だし・・・。超域の授業は面白いけど、最近は授業以外の活動に出られていないのが悔しい。授業以外のシンポジウムとかワークショップがとても興味深いんだよね。自己参加型だからやる気が出るし。」
村上
「私も同じく、両立ってどうすればできるものなのかな、といつも試行錯誤しています。研究にだって手を抜きたくはないし。でも、そのお陰で充実していると思います。やっぱり異分野の人が多いのは刺激になるし。研究には直接結びつかないけど、海外実習での経験も、いろんな場面で役に立つと実感しています。」
井上
「僕も両立できているかは自信ないかな(笑)でも確かに、みんなと同じく充実はしているね。自分の研究室内でできない経験ができているのは間違いない。せっかくだから、やれる範囲で自分なりにいろいろと挑戦しているよ。」
佐藤
「研究も超域も、どちらも頑張ってこそ相乗効果が生まれるし、価値もあるってことだね!それに、常に全てに力を注ぐのではなく、その時々で自分に役立つものを重点的にやったり、そのやり方も人それぞれなんだな、と思う。」

【超域生の意外な一面】

佐藤
「毎日忙しい中、食生活は大丈夫?キムくんは自炊派らしいね!それに裕美ちゃんはお家でも家事を色々とやっていて、最近は梅干しを作ったとか!?」
井上
「家事と研究と超域を両立できている裕美ちゃんはすごい。梅干し食べたいです。」
佐藤
「それに比べてチャーリーは最近外食続きでラーメンばかり食べているとか。。。」
井上
「最近ラーメンにハマってしまって。特集雑誌を買って一度に2軒ハシゴしたり(照)」
「はまりすぎ!もう趣味の域だね!」
佐藤
「ラーメンが趣味なんて不健康(笑)私、裕美ちゃんと本の話で結構盛り上がるけど、裕美ちゃんて研究書以外にも沢山読んでるよね?」
村上
「本は好きです!最近趣味の読書の時間がないけど・・・古典だったら民衆文学が好きかな。謡曲とか。私の桃源郷は室町時代です!」
佐藤
「名言出ました(笑)そうそう、それにキムくんの誕生日に、推薦図書リストをプレゼントしたと聞いたけど」
「さすが、すごい本が揃っていたよ。自分では目につかなかった本ばかりだったから、すごく嬉しかったー!でも僕は特に趣味とかないかも・・・しなきゃいけないこと以外はしたくない!」
佐藤
「じゃあ最近料理は作ってないってことだね(笑)チャーリー、ラーメン以外の趣味は?」
井上
「手芸かなあ。誰かのために作るのが好き。」
佐藤
「誰かのためにって、チャーリーっぽいね。趣味といえば、超域は色んなことをやっている人が多いよね。一期生の半分は楽器経験者だし。チャーリーはクラリネット、裕美ちゃんはピアノだっけ?私もヴァイオリン。チャーリー、楽器も誰かのために演奏するのかな?(笑)」
「恋愛の話は長くなるのでまたの機会にしよう(笑)でも楽器ができるって強みだよね。」

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村上
「3月に、超域の海外実習フィールドスタディでクック諸島に滞在した際、現地の楽器を演奏したり伝統のダンスを披露する機会があったの。そうしたら向こうの人がとても喜んでくれたよ!」
佐藤
「音楽は「国境を超える」という点で、超域のひとつかな。そう言えば、私たちがM1だった去年の夏はオーストラリアで3週間ほど語学研修を受けたよね。みんな、どうだった?」
村上
「暑い夏に涼しいところに行けて嬉しかった!」
佐藤
「でも裕美ちゃん色々やらかしてたよね(笑)」
村上
「海外に行くのが初めてだったから、イギリスに留学していた人のサイトを見て持ち物を決めたの。そしたら洗面器とリコーダーって書いてあって・・・かさばるけど持って行っちゃって。おまけに現地ではお金をおろせなくて困ったし、踏んだり蹴ったりでした(笑)」
「洗面器を持っていく人はなかなかいないね(笑)僕は授業後に時間があれば、ビアガーデンで一人パーティーしてたなあ。あと「バットマン3」の映画を観に行ったね。語学研修の成果を試したかったんだけど、全然分からなかった(笑)でも今なら分かるかも!」
佐藤
「残念な話ばかりだね(笑)良いことはなかったの?」
村上
「オーストラリアの語学学校の授業はとても役に立った!「英語を話す」ことに対するいろんなハードルが低くなったかな。ホームステイ先には中国の留学生もいて、沢山交流できました。」
「僕はその後のプレ・インターンシップで、一人でアメリカに行ったんだけど、改めて語学研修を経験しておいて良かったと実感したよ。アメリカで、英語を話すことにためらいが無かった自分にびっくり。」
佐藤
「あれから1年近く経つんだね、早い!8月には13年度生もいよいよ語学研修に。やっぱり海外に沢山行かせてもらえるのは超域の魅力のひとつだよね。13年度生からも海外実習レポートが届くようなので、期待しましょう!」