Reported BY: 医学系研究科 冨田 耕平
Commented BY: 文学研究科 佐藤 紗良

第2回は、同じく第1期生の文学研究科 佐藤紗良さんです!
なんとなく超域というと理系っぽいイメージをお持ちのかたもいらっしゃるかもしれませんが、もちろん文学系の専門をもつ学生もいます。どうして文学研究科の佐藤さんは超域に応募したのでしょうか…?
それではインタビューをどうぞ!(取材日:2012年8月)

Q:なぜ超域イノベーション博士課程プログラム(以下、超域)を受験したの?

A:自分は文学研究科に所属していて、社会に何が還元できるの?って聞かれたときに何も答えられなかったんですよね。だから、何か自分の研究科と+αで新しいことに挑戦したくて。そんなときにCSCD(大阪大学コミュニケーションデザインセンター)関係の活動がきっかけで超域のプログラムに出会ったんです。

Q:特にこのプログラムの何が魅力的だった?

A:海外実習やインターンシップですね。アドミッション・ポリシーに書かれていた「秋葉原のポップカルチャーから、途上国の貧困の現場まで」っていうキャッチコピーを見て、面白そう!と思いました。

Q:プログラム出願にあたって不安に思ったこととかあった?

A:特になかったです(笑)。落ちたら落ちたでいいやと思ってました。ただもし受かったら、ディスカッション重視の授業で発言できるかなっていう不安はありましたね。

Q:で、実際入ってみてどう?

A:研究科に所属していると、どうしても視野が狭くなってしまう感じがするのですが、超域の授業を受けて、モノの見方や視点がそれぞれ全く異なるのはすごく新鮮でした。原発問題に関して1日中熱い議論のした授業(「社会の中の科学技術」)では、それぞれの異なる価値観が最もわかりやすく表れて面白かったです。かなりしんどかったですけど(笑)。他にも「自分を知る・メンバーを知る」や「問題解決技法」の授業がとても勉強になりましたね。

Q:最後に将来の展望について教えてください。

A:やはり自分の専門である美学を生かしたことをしたいですね。世界遺産に関わる仕事ができたらとも思います。美学の研究をしているとついつい頭が固くなってしまいがちなので、頭の柔らかい美学者を目指したいと思っています。