花王感想

  第1回 花王×超域 コラボレーション企画 クロスバウンダリー・ワークショップ「選択・洗濯を考えよう」の参加者6名の感想レポートです。
「このワークショップを通じて学んだこと」について、執筆しました。

■工学研究科 井上 裕毅

  このワークショップを責任者として企画準備を行っていた時、当日に参加者それぞれの話が噛み合わなかったらどうしよう、と心配していたが、自己紹介やアイデアを出し合う際にすでに話が盛り上がり、私の心配は杞憂に終わったこと、そしてこの企画の方向性は間違っていなかったことに安堵しました。
  結婚や就職、子育てなどのライフイベントについて同年代の社会人の立場から聞くことができ、自分の今後の姿をイメージする際の参考になりました。

■人間科学研究科 金南 咲季

  今回、花王の皆さまとの充実したワークショップに参加させていただき、大変多くの学びを得ることができました。グループでは、4人のメンバー全員が深く議論にコミットし、互いの良さを引き出し合いながらアイデアが練られていったという感覚を得ました。
  また、ワールドカフェのプロセスの中で得た他グループの的確なアドバイスも手伝って、練り直しの段階でアイデアを一気に昇華させることができ、チームワークならでは、の感動や歓びを感じることもできました。職員の方々は、コンセプトを機能や製品にどう反映させるのか、抽象から具現に落とし込む鋭い視点や発想を豊富に持たれており、私自身多くの発見や学びが得られました。

■人間科学研究科 松村 悠子

  エコラボ見学の中で見聞きしたプレゼンテーションでは、普段知ることのない製品開発の課程や製品を通した社会の課題解決のあり方を学ぶことができました。
  また、今回のワークショップを通して、多くの社員の方が研究開発から製品化の流れを知った上でそれぞれの役割を果たされていると感じ、専門に特化した大学の研究活動とは異なった視点を育むものだと実感しました。

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■生命機能研究科 生川 佳奈

  同年代で働く人と共にディスカッションを出来たことはとても貴重な体験でした。社員の方は普段の私達の授業内でのディスカッションとは全く異なり、時間内に何らかの形に仕上げることを体に染みこませていました。発表時に議論の経過を話すだけでは何も得られるものはありません。形に仕上げなくては、相手からのアドバイスや改善点は得られません。そのためにタイムマネージメントはもちろんのこと、今回の発表内容のインパクトは何であるか、メタ視点を持って明確にしていました。そしてディスカッション中、誰に対しても尊敬の念を持ち、フェアに対応していました。これは所属部署に様々な分野出身者がいるために身についたのではないかと考えました。このフェアネスは同期の繋がりを強くさせ、横断的な繋がりを見せ、意見を言いやすい環境を作り出し、ワールドカフェでもとても有意義な意見交流が出来ました。
  より良いものを生み出したいという共通のビジョンを持っているため、疑問に感じたことは即質問し、発表から感じたことをコメントし合いました。みんなと協力してより良いものに仕上げてゆこうという向上心を至る所で感じました。

■医学系研究科 冨田 耕平

  学内の講義で行なわれる超域の学生同士での議論やワークショップでは、規正の枠組みを意識せず独創的で奇抜なアイデアが生まれることもありますが、一方でアウトプットが夢のような理想像や、あまり現実的でないこともあります。今回の花王の皆様とのワークショップで一緒に議論を進める中で、超域履修生のそのような意見を地に足をつけてどう扱うかというところが非常に印象的でした。
  様々な考えを分類し、コンセプトを作り上げ製品という現実的なところにいかにして落とし込んでいくかというプロセスは非常に大きな学びとなりました。

■薬学研究科 花井 舜平

  身の回りの洗剤や、化粧品などを作っている花王の皆様が、ecoについて真摯に考えておられる事に感銘を受けました。エコラボで紹介いただいた、段ボールでの輸送時の工夫など、思いつきそうで思いつけないアイデアなどが見れて、とてもわくわくしました。
  また、グループワークでは、社員の皆様は和気あいあいとされているのが印象的で、おかげで私たちも意見をいいやすい空気が出来あがっていました。このような環境で働くと、アイデアも提言しやすくなるのではないかなと感じ、環境の大切さを実感しました。

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