2012.11.2 日本マイクロソフト株式会社 代表執行役社長 樋口泰行様 インタビュー

専門領域、国境、既成概念といった『境界』を越え社会システムの変革を導くイノベーションを実現する、
高度な専門性に支えられた知的体力と勇気を持つグローバルリーダー」、
超域生が目指すのはそのような人材である。
それを体現しているリーダーの生の声を聞き、多くのことを感じ取りたい!・・・
意欲に溢れた超域生が、日本マイクロソフト株式会社を訪問し、樋口泰行社長にインタビューを行った。
大阪大学の卒業生でもある樋口社長が超域生に対して語った言葉とは?

金谷:本日、ファシリテーターを務めます金谷と申します。私たちが所属する超域イノベーション博士課程プログラムは、未来のリーダーを育成することを目標としています。リーダーとして活躍されている樋口さんにインタビューすることで、私たちが今後、何をどのように獲得していくべきかをということを学び、明日からの行動に繋げるようにしたいと考えています。宜しくお願い致します。

樋口社長:本題に入る前に、ちょっと皆さんに質問をしても良いですか?
超域イノベーション博士課程プログラムは、未来のリーダーを育成することが目標だということで、そのような皆さんに、『リーダーに必要な要件』について聞きたい。まだ、皆さんは社会に出て働いた経験はありませんが、それでも今までの経験の中で、クラブ活動のキャプテンなど、ある種のリーダーというものを見てきていると思います。リーダーの要件、リーダーに必要なこととはどういうものなのか、それを因数分解するとどうなるのかを聞いてみたい。

武居:私は、情熱という一言に集約すると思います。情熱をもってここに向かって頑張っていこう、という、それを示すことがリーダーの必要条件だと思います。

生川:私は、適材適所で人材を配置できる人がリーダーだと思います。そこに至るまでに、ひとりひとりの人間性やパーソナリティーを知ったり、理解したりする必要があるのではと考えています。

樋口社長:適材適所というのは、人に対して『あなたはこの役割ね』という風に仕事を割り当てることができるということですね。そのために必要な能力が、人を見極めるということ?

生川:はい。

樋口社長:(うなずく)他にありますか?

永野:私は二つあります。一つ目が、人の話を聞けるということだと思います。部下のアイデアをどんどんうまく引き出すということ。もう一つは、話を聞くだけでは不十分だと思うので、必要な時には言うべきことを言う、そういう能力だと思います。その二つをうまく使い分けることが重要なのではないでしょうか。

金谷:私も二つあります。一つがビジョンを示すということで、もう一つが周りを巻き込むということだと考えています。長期的なビジョンを示し、そこにたどり着くために今何をすべきか、ということまで落とし込むのがリーダーの役目だと考えています。

佐々木:私は社会人経験が4年くらいあるのですが、それをふまえて考えると、リーダーの素質は、人の信頼を集めることができることだと考えます。一生懸命で、あることに卓越している。更に、この人を助けたいと周りの人が思うような、人に親近感を持たせられる人だと思います。

樋口社長:(うなずいて)『パッションがある』、『人の話を聞く』、『ビジョンを示す』、『多くの人を巻き込んで動かす』…色々な話が出ましたね。では例えば、パッションを持っていない人にパッションを持ってもらう為には、どうすれば良いのか。どうですか?

武居:情熱を一度で伝えるのは難しいので、何回も伝えることで相手を感化することが大切だ、と私は思います。

佐々木:私は、リーダーがすごく楽しそうにパッションを持って行動している姿を見ると、自分もやってみようと思います。自分も、そのようなパッションのある人になろうと思います。

樋口社長:(うなずいて)そうですね、素晴らしい、優れた人々の中に身を置くことによって、それがスタンダードになるということはあります。パッションにも感化しますよね。
 ところで、パワー&インフルエンスという言葉があります。力を持つ、影響力を持つということです。では、力を持っている、影響力を持っている人間というのは、どういう人間なのか。この人だったらついて行きたいと思うのはどんな人でしょうか。

生川:親近感を持つ人、より身近に感じられる人が影響力を持っている、と言えるのではないでしょうか。

金:私も、自分のことを親身に考えてくれる人が影響力を持っていると思います。長時間かけて関係を構築するということが、実体験上すごく重要だと感じています。

永野:僕は逆に、少し距離が遠い、手が届かないと思わせるような人に魅力を感じます。そういう人に対しては食らいついていきたいと思うので。

樋口社長:ええっと、それは、恋愛の話ではないよね?(一同笑)
 親近感という話が出ましたが、例えば部下の数で言うと、十人くらいだと一人一人ケアできるし、親近感を感じさせることができる。しかし、百人、二百人、三百人のリーダーとしては、そんなことはやっていられない。そういう場合にインフルエンスを持つためにはどうすればいいか。これは、答えがあるものではなく、考えることが大事だと思います。今日のこの機会で皆さんが少しでもイメージを持って帰ってくれて、それが日々の皆さんの活動とリンクしたらと思います。  じゃあ、ちょっとウォーミングアップできたと思います。始めましょう。

>続きを読む